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日々のあれこれ
2009 / 09 / 22 ( Tue )
 我が家の玄関先に、源平桃の木がある。
 春にはいつも白とピンクのきれいな花を咲かせて圧巻だ。
でも、実はほとんど生らず、青くて硬いうちに落ちてしまうので、
我が家の人間は誰一人として、「源平桃の実も、普通の桃と同じ。
食べられる」ということを知らなかった!

ところが、今年はとてもたくさんの実が生り、あまりにもよい香りだったので、
思わず食べてみて感動!!
 「お、おいしい! メチャちっちゃくて、虫も食ってるけど、桃だ!」

 ただ、ほとんどの実は青くて硬く酸っぱいまま落ちてしまう。
なので、試しにジャムにしてみたら、おいしいのなんの…!!
 「あー、今まで食べずに、もったいないことをした!」
 と思うと同時に、立派な桃が育つには農家の人の手間暇が大切なんだなあと、
再確認できた。 実にいい秋の始まりだ!

話は変わる。
先日、TV番組「世界街歩き」で、イタリアのアマルフィーの回を見た。
アマルフィーという街は、崖に沿って上に伸びるように建物が作られ、
家と家が繋がっていて、まるで街全体が巨大な建物のようになっているらしい。
路地のほとんどは階段か、坂。家に到達するのに、
階段を20分近く登らねばならない…なんて家も、ざらにあるらしい。
もちろん、エレベーターなんて、ない!

「街の最上部に住む人は、景色はいいけど、暮らすのは大変だろうな…」
と思っていたせいか、その夜はこんな夢をみた。
 
 「アマルフィーの街で、少年が暮らしていた。
少年は、心優しい仲間と暖かく幸せな生活を送っていたが、
ある時から悪い仲間と交流を持つようになり、悪事に手を染め始めた。
 ある日、盗みを働いて路地の階段を逃げていたところ、不思議な老人に捕まった。
 老人は、少年に言った。
 『この世は天国と地獄に満ちておる。お前が体験した「よき仲間との生活」と「悪
しき仲間との生活」。それこそが天国と地獄じゃ。
 お前は、どちらの体験も選ぼうと思ったら、自由に選べる。どんな生活も選べると
知るために、お前は今までの体験をしたのじゃ。
 この先、どちらを選ぶかはお前次第じゃ。

 世の中というものは、たとえていえばこの街のようなものじゃ。
 下の方の街に住めば、たくさんの店があり、便利な車も走り、
たくさんの人で賑わっておる。
食べ物、品物、人、車、仕事…ありとあらゆるものが簡単に手に入る。
その一方、雑多なものに囲まれることになる。
 逆に、上に住めば住むほど、素晴らしい景色と自然に囲まれ、
人々の生活を客観的に俯瞰することができる。
じゃが、上での生活には、自分に必要なものだけしか、持ち込むことができない。
また、時々下界に降りて、たくさんのものの中から、必要な最低限の物資を
厳選して買い求め、階段を延々昇って自宅に帰るという作業を定期的に続ける必要がある…。
 高ければ、高いほど、その落差の大変さを引き受けねばならないということじゃ。
 はてさて、おまえさんはどの高さに住みたいかね…?』
 
 起きてから、夢を反芻していて、なんだか「僕が僕に還る旅」の番外編のようで
笑ってしまった。
 いやー、夢ながら実に意味深長! 思いっきり、考えさせられた!

 話はまたまた変わる。

 先日、有名な精神科のKさんがこんな話をしているのを聞いた。
 「周りを見回せば、自分を輝かせる仕事(趣味)や、仲のよい友人、
優しい家族…とたくさんの幸せがあるのに、一つの恋愛がうまくいかないからって、
「自分の人生すべて終わり」と考えるのはどうなのかしら?
 仕事、学校、家庭、子供、恋愛…なんでもそうだけど、一つのことにしがみつか
ず、平凡で小さな幸せに満足できたら、もっと楽に生きられるのに…と、
患者さんを見ていて思うんです」

 うん、確かにその通り……なんだけどさ…。

 でも…いいじゃん!
「恋愛に失敗したから、生きていても仕方ない!」って、落ち込んでもサ。
 そりゃ、渦中にいる時は、メッチャ辛いけど、それだけ愛せるって楽しいもん。
 仕事や学校や子育てもそう。
 「私にはこれしかないっ!」って一つのことに打ち込めるのは、苦しいこともある
けど、やっぱ、苦しみを含めて「楽しい」と思うんだよねー。

…と心の中でつぶやいているのに気がついて、ハッとした。
「私って、やっぱり、一つのことにのめり込むたちなのねー(笑)」

 でもまあ、こういう思いっきり「のめり込み人間」の私でも、へとへとに疲れた
ら、自然に小さな幸せに目が向いた。
 ということは、案外、
「小さな幸せが一番。それを大切にできる自分になりたい」
と心のどこかで理解さえしていれば、時期が来れば、自然にそうなるのよ、
きっと…。

だから、もしどうしても「しがみつき」が止められないなら、とことん「しがみつい
て、ドラマに生きる」っていうのも、いいんじゃないかと思うのよねー。
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気分転換
2009 / 09 / 09 ( Wed )
 気分転換に映画「アマルフィー」を見に行った。なかなかよかった!
 海外に全く興味がない私でも、「イタリアの街並ってステキ…」と思わせられたのだから、
イタリア好きにはたまらない映画だろう。
 役者も芸達者ばかり揃えていたから、セリフのない演技がとてもよかったし…。
 出不精、乗り物嫌いの人間でも、映像を通して旅行気分になれるなんて、
いい時代に生まれたもんだ!

また先日は、妹が「ひこにゃん(彦根のゆるキャラ)が赤レンガ倉庫にくるらしい!」
との情報をゲットしてきたので、一緒に見に行ってきた。
ひこにゃんは、ディズニーのキャラと違って歌やダンスはできない。
ぽよぽよ歩いて、手を振るだけ。
観客からもらった土産を袋から出したはいいけど、袋に戻せなくなって四苦八苦。最
後はスタッフのお兄さんに、
「袋に戻せなくなっちゃったのー! 手伝ってー!」
と泣きついてしまう。

でも、そんな風に、「できなかったり、失敗したり、困ってフリーズしている姿」が
なんとも愛らしい…。
「ひこにゃんの仕事」=「かわいくて、ドジで、ボーっとしていること」って感じ?

 人間だったら、許されないけど、ゆるキャラとか動物なら「それもあり」になることって、
結構いっぱいあるかもしれない。
 「ご主人様を10年間待ち続けたハチ公」も、犬なら感動物語になるけど、人間だっ
たら「そんなに待ち続けていたら体に悪い」と注意されるか、「執着」「依存」「ス
トーカー」といわれるのが関の山…。
 そう考えると、「人間」って職業は大変だわね。
 
 変わった人に出会ったとき、「それってどうなのよ?」と思っても、「この人がゆ
るキャラだったら? ワンコだったら?」と考えると、「ま、いっか。それもありか
な」と気楽に考えられることがある。
 せっかく平和で何でもありの時代に生まれたんだから、ゆるく生きたいもんだ。
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