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天体ショーと奇跡
2012 / 06 / 10 ( Sun )
5月の金環日食、6月の金星通過と続いた天体ショー。
私の住む地域では、ショーの当日5月は曇り6月は雨。
見るのは無理かと思っていた。

けれど、5月は金環が一番きれいになる瞬間、雲がスーッと切れ、
台風の目のようにぽっかりと開いた雲の輪のど真ん中に、
金環になった太陽が現れた。

輪になった雲の窓から、神々しい光がオーロラのように差し込み、
そのど真ん中に金環の太陽がある…なんて、
ピーカンの晴天下で天体ショーを見るより難しい。
ある意味、最高の奇跡の天体ショーだった。

6月は台風が近づいていたため、東京は朝から雨。
暴風雨に注意の天気予報。
ところが、ほんのわずかの時間、やはり雲の切れ間ができて、
ひょっこり太陽が顔を覗かせた。

そんなこんなの天体ショーを見ながら、しみじみあらためて実感。

「雲ひとつない晴天で天体ショーを見たら、
「晴れて良かったねー」で終わってしまったに違いない。
雲が立ち込めて、太陽が拝める可能性など全く無さそうな時に、
奇跡的に太陽が拝める方がずっとずっとありがたみがあって、
奇跡の力を強く感じることができる。

人生も同じ。スーパーすごい奇跡を体験したかったら、
『こんな状況では、事が良い方に転じるとは思えない』
と感じるような不幸のどん底の中にいた方がいいのかも…。
そうすれば、「空にはお天道さまが輝いている」という当たり前のことですら、
「信じられないような素晴らしい奇跡」のように感じられるかもしれない。
だからこそ、人生には艱難辛苦が付きものなのねー」
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