着ぐるみ
2013 / 06 / 25 ( Tue ) 以前、ホスピスに入院してらした方がこんなことをおっしゃっていた。
「心は60歳の時のままなのに、体だけがどんどん老いてしまって、 ボロボロの着ぐるみを被っているようだ」 最近、この言葉を深く実感することが多々ある。 …というのも、夢の中でしょっちゅう学校に通っていたり、 研修医をしているからだ。 どうも、心の年齢は20代からあまりかわってないらしい。 実年齢の実感と自覚があまりにも無さ過ぎる。 実に困ったもんだ(笑) 自覚のないまま年を重ねたことで、もう一つ深く実感したことがある。 それは、 「人間の中味は年齢に比例しない」 ということ。 私は子供の頃、大人たちが、さも訳知り顔に 「私たち大人には経験や知恵や洞察力があるけれど、子供は何も知らない」 と言うのを聞いて、 「大人って、そんなにすごいのか。 その割に、つじつまが合ってない行動が多いように思うけど…。 でも、私は大人じゃないから、違うとも言えないし…」 とよく思ったものだ。 今になってみると、あの時感じたことはあながち間違いではなかったと思う。 大人も子供も、「今の時代を生きている仲間」であり、 悠久の歴史の流れの中で見たら、中身にそんなに差はない。 場合によっては、子供の方がずっとずっと経験豊かな先輩の魂であることも 少なくない。 年配の人はたまたま、少しだけ「今の時代の経験値」が高いだけ。 …そんな風に考えて、年齢に関わらず、一人一人の仲間として 周りの人々を見られると、 「若いから」といって相手を軽視することなく、 「年を重ねているのに、なぜ?」と目上の人に過度な期待を抱き過ぎずに、 すべての人を「一人の仲間」として尊重し、 しっかり向き合うことができるのかもしれないなーと思う。 テーマ:モノの見方、考え方。 - ジャンル:心と身体 |
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