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時代の変遷
2013 / 07 / 25 ( Thu )
先日、手塚・石ノ森の作品「初回・最終回」特集を見た。

昭和の放送当時、
「よくこんな特撮映像を撮ることを思いついたなー。人間ってすごい!」
と感動しながら見た番組も、今見ると、子供だましの紙芝居の様で
笑ってしまうシーンも多々。
でも、こうした時代を経て、日本の映像作成の技術向上があったのだと思うと、
感慨深くもあった。

中でも、「リボンの騎士」には、あらためて感動!
「アニメーション技術がまだまだ十分でない時に、
よくぞこんな躍動感あふれるストーリー展開を考え、すごい映像を創り、
ポップな音楽を考えたなあ」という感じ。

当時のスタッフの
「いい作品を作るぞ!」
という意気込み、エネルギーが作品の端々に表れていて、
今の時代の「ともかくどんどん作品を創れ」といったぬるま湯的な雰囲気とは、
一線を隔している気がする。

こうしたテレビ番組の変遷を見るだけでも、
戦後の昭和から平成へ移り変わってくる時代は
すごく面白い時代だったんだなあと、あらためて痛感する。

同じ様に、電化製品の変遷も面白い。中でも「洗濯機」は注目株。
昔は、大仕事だった「洗濯」は、技術の進歩でとても楽になった。
洗濯板で洗っていた時代から、当時は「画期的発明!」ともてはやされた
ローラー式の脱水装置がついた洗濯機が出現した時代、二層式洗濯機が一般的になった時代、
さらに全自動洗濯機が登場した時代、乾燥機能まで付いた時代…と、
洗濯機は大きく変遷。
それに伴って、女性たちの生活が大きく変化するのを肌で体感できた。

本当に、昭和から平成にかけての時代の変化は面白い。
こんなに変化に富んだ時代は、歴史の中でも類を見ないだろう。
なにしろ、世の中の多くの人が、戦争の爪痕が残る貧困から、
世界旅行が普通にできる豊かな生活まで、
大きなギャップのある生活を体験しているのだから…。

そう考えると、これだけ大きな変動、変化を生で体感できたことは、
それだけで貴重な体験であり、人生だったのだと思う。

例えば、原始時代や戦国時代など、過去の様々な時代に生きていた人が、
雲の上からこの時代を見たら、
「実際に生きたら、めまぐるしい変化で、心と体のアップダウンは激しいだろうけど、
うらやましい時代だなあ。こんな時代に生きてみたかったなあ。
この時代で何か活躍できたら、どんなに楽しいだろう!
でも、実際に、何か具体的な活動していると、
それ以外の事は目に入らなくなっちゃう。

だったら、好きな時代のドラマのエキストラに参加するように、
普通の1市民として、社会が変化するのにあわせて、一緒にあたふたしながら、
ただ変化を実体感するだけでも面白そう…♪」
とか思うんじゃないだろうか。

あるいは、そう思ってこの時代を選んで生まれてきた人も
少なくないような気がする。

そう考えると、「時代の移り変わりを満喫して、ただ生きる」だけでも、
「人生は十分意義がある」に違いない。

なるほど…。
だから、突き詰めていくと、
「何かを成さずとも、生まれて生きただけで、その人の人生には意味や意義がある」
のかもねー。
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