紙一重
2013 / 09 / 25 ( Wed ) 柴犬ゆめちゃんの行動を見ていると、
「ポジティブとネガティブって、紙一重なんだなー」 としみじみ思う。 …というのも…。 悩み相談でよく、 「周りの人がみんな、私の悪口を言っているように感じる。 実際、目が合うと嫌な顔をされるんです」 という話を聞くのだけど…。 たぶん、当人は不安のあまり、無意識に強いオーラを発しながら 周りに視線を飛ばしてしまい、その結果、 相手としょっちゅう目が合ってしまうのだと思う。 しかも、当人がビクビクぎくしゃくしているため、相手は、 「この人なんか変…」 と不審に思って、敬遠する。そのため、ますます、 「ああ、やっぱり、私って変なんだ」 との思いを強め、負のスパイラルに入り込んでしまうのだ。 実は、ゆめちゃんはその眞逆のパターン。 道端で立ち話をしている人を見かけると、いつ何時、どんな人でも、 「また、私の事、かわいいって噂してるー♪」 と思うらしい。 たいがいの場合、道端の人々はゆめちゃんなど、全く眼中にない。 でも、ゆめちゃんがものすごーーいオーラでガン見していると、 そのうち、けっこうな確率で相手と視線が合う。 ただ、ゆめちゃんは相手と目が合うと、思いっきり尻尾を振り振り、 「こんっにっちわーーーーー♪ ゆめでーーーす♪」 と満面の笑顔で愛嬌を振り撒きまくる。 なので、たいがいの場合、相手も相好を崩してパッと笑顔になり、 「あら、かわいいワンちゃんねー♪」 と黄色い声で話しかけてくれることが多々…。 お蔭で、ますますゆめちゃんは、 「私は世界中の人に愛されている!!」 との妄想と自信を強める…というわけだ。 こういう現場をつぶさに目撃すると、 「ううむ…『自分の想いが現実に実現される』ってこういうことかー…」 とか、 「思い込んだら一直線!!って意味では、方向が違うだけで、 質は全く同じなんだわー」 などと、感心することしきり…。 ちなみに、世間一般の皆さんの多くは、 「同じ「思い込んだら一直線」なら、 当然ポジティブシンキングの方がいいに決まってる!」 と、思うかもしれないけれど…。 ちっちっち、そうは問屋がおろし大根。 気を許すとゆめちゃん、 「みっなさーーーん! 私を愛してくれてありがとー♪ 感謝感激雨あられー♪お礼に私の喜びのチューを大判振る舞い、プレゼントーー♪」 とちっちゃな体に見合わぬ力で誰彼なく押し倒し、 愛とチューの大連発を振りまきまくる…。 相手が超愛犬家で、ワンコとラブラブしたい人ならいいけれど…。 足元がおぼつかないお年寄りやよちよち歩きの幼児や犬嫌いの人のときは、 全力でリードを引いてストーーーーッッップ!! 「NOー!! だめーーー!! ゆめちゃんは、あの人とは遊べませーーん!」 すると、ゆめちゃん、すっっっっごく不満顔。 「どうしてどうしてぇーーー? あの人も、私と出会えてすっっごくよろこんでいて、遊びたがってるよー!!」 いえいえ、明らかに、「犬はNG!!」って顔をしてますっ!! それでも、めげず、ゆめちゃんはもっともっとパワーアップした 満面の笑顔になって愛想を振りまくものだから、相手によっては、 「ごめんなさいねー。遊んであげられなくて…」 と、本当に申し訳なさそうな顔になることも…。 笑顔や善意を断るのって、嫌なものを断るより、苦しいですよねぇ…。 わかりますー。 愛も大き過ぎると、重いことってあります! 勝手に好きになってるだけですから、申し訳なく思わなくっていいんですよー。 やれやれ、過ぎたるはなんとやら…。 「プラスで、ポジティブで、笑顔で、愛に溢れまくっているのがいいとは 限らないわねー」 としみじみ実感。 ただ、一直線の当人にしてみれば、「嫌われている」と悩むよりは、 「世界中の人から愛されている」と思っている方が、 超楽しいのはきっと間違いない。 毛の逆立った猫に、 「フーッ!!ギャー!! あんたなんか嫌い! あっちに行ってよっ!!」 と言われても、ニコニコ笑顔を振りまきながら、 「本当は仲良くなりたいのよねー? わかってるってばー! 私たち、お・と・も・だ・ち♪ ねっ?(にこっ)」 と近寄っていくゆめちゃん。 うーん、実に、楽しくて幸せそう…!! いやあ…。どんなに逆立ちしても、こんなスーパーハイパー超ポジティブな生き方は できんわー! いや、ハイパーポジティブにならなくていい! 私は私のペースでいい! 中庸を生きられる性格でよかった!! …としみじみ思う今日この頃…。 |
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