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2014 / 01 / 27 ( Mon )
子供の頃、よく、
「大人になって、いろいろな経験をすると、どんなにすごい人間になるんだろうか」
とあれこれ想像していた。
でも実際、「それなりの年」になってみると、
「なーんだ、大人だからって、そんなに偉くもすごくもない。
肉体という入れ物が古びて味わい深くなっただけで、中身はあまり変わらないな」
と思う。

また、昔、母が若い女の子のようにキャーキャー言いながら、
高校野球に夢中になったり、ケーキの食べ放題に行って
はしゃいだりしているのを見て、
「いい年して、若いなー」
と思っていたけれど…。
自分が同じくらいの年になって、
「ああ、肉体が経年変化しても、中身は変わらない」
と実感すると、
「気持ちは20代だったのね」
と納得できるようにもなった。

そして今では、うんと年配の人がとんでもない「大人げないこと」をやっても、
以前のように、
「それなりに年や経験を重ねているのに、なぜ?」
とは思わず、
「中身が若い頃と同じなら、そういうこともあるかもねー」
と暖かい目で見られるようになった。
と同時に、すごく若い人が感心な行動をすると、
「ああ、人生の達人のようなすごい人だな」
と「知恵深き長老」に出会ったように、尊敬の念で見つめるようにもなった。

なにより、年を経たことで、いつの間にか、
「もっともっと、自分も世の中も良くしよう」
ということより、
「本来のこのユニークな性質をどんな風に活かしたら、
面白いことが起こるかしら?」
ということに関心が移っていることにも気がついた。

年を重ねたことの一番の収穫は、
「今までとは全く違った視点、感覚で世の中を見たり、感じたりできるようになった」
ことかもしれない。
お蔭で、世の中を2倍楽しめているような気がする。

振り返ってみると、子供の頃は、年を重ね、大人になることが嫌だったけれど…。
なかなかどうして、年を重ねるのも悪くないかも…。

テーマ:モノの見方、考え方。 - ジャンル:心と身体

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