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言霊
2016 / 01 / 31 ( Sun )
新しい年が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。

今年もまた新年早々、青山学院の原監督の言葉に感動させられた。

青山学院は、箱根駅伝では完全優勝したが、秋の駅伝では負けたそうだ。
負けた直後は、選手も監督も、
「ここが悪かったのか…。あそこがいけなかったか…」
とあれこれ考えまくっていたとか…。

でも、試合に負けた後に、「ダメだし」をするのはごく当然のこと。
そう思いながらインタビューを聞いていたら、原監督は続けてこんな話をされた。

「ダメなところを探し続けていたら、なんだかどんどん元気がなくなって、
本当にダメになって行く気がしちゃって…。
自分自身がこんな考え、こんな気持ちじゃいけないなーと思って、
ダメなところ探しはやめにしました。
つまずいたところは、次に大きく前に進むためのステップ。
次の成功のための気づきのチャンスを得る機会だったんだと、
のちのち言えるような毎日を過ごそう。
『あの時の失敗があったから、こんな風に成功しました』と、いつか必ず言うんだ!
…と思いながら、日々を積み重ねてきました」

確かに!!
全く同じ状況でも、どんな言葉で現実を表現していくかで、
心や体は元気になったり、げんなりしたりするものだ。

たとえば、同じ様にご高齢で一人暮らしをしていても、
「老人の一人暮らしなんて、わびしくて不安で…。
かといって、住み慣れた家を離れて老人ホームに行くのは嫌だし…。
長生きするって、情けないことばかりですよ…」
という人もいれば、

「この年でも、自宅で気楽な一人暮らしができるのは、ありがたいことです。
家族は遠くにいますが、いつも心に掛けてくれています。
ご近所の方もいつも声をかけてくれます。
誰かが心に留めてくれているということは、いつも見守られているということ。
一人暮らしでも、一人じゃないんだなあ…と、いつもありがたく感じます」
という人もいる。

この話を聞いて、
「ああ…。一人暮らしだから「孤独」なのではなく、
自分に掛ける言葉一つで『究極に孤独な一人ぼっち』にもなれるし、
『恵まれた人』にもなれるんだなあ…。
自分の言葉で、自分を不幸にしてしまったら、自分が可哀そうだなー…」
としみじみ思った。

…とはいえ、年を重ねると、肉体はどんどん衰えるし、
同世代の人がどんどん病気に罹ったり、亡くなったりと、
取り巻く環境も大きく変わってくる。
若い時のように、「未来に希望を持つ生き方」が難しいのは事実。
だから、ついついブルーな気持ちに引きずられるのは、とてもよくわかる。

今年もらった年賀状のコメントを見ていても、
同世代の人々が、年齢による身体の変化を意識することが多くなっている様子が伺えた。
マラソンでは、山登りと山下りでは走り方を大きく変える必要があるように、
人生でも登りの時代と下りの時代ではギア・チェンジが必要になるようだ。
それを意識する年代が丁度、私くらいの年なのかも…。

ついでに、このギア・チェンジはけっこう難しい。
だから、この年代から病気が増えてくるんだろうなー…とも思った。

ギア・チェンジのお年頃になって気がついたのは、
ついつい若い時と比べて「衰えてきたところ」が目につき易くなり、
気づくとついつい「ダメだし」をしがちになること。
時々、そんな自分にハッと気づいては、
「いかん、いかん。体が『お年頃』で変化するのは当然のこと。
それは、止められないけれど、自分の言葉で、現実に起っていること以上に、
「ブルー」にするのはやめよう。
年を重ねると、若い時以上に『自分の中の「不安」という感情』と仲良くする力が必要なのね」
なんて、つぶやいている。

人生のギア・チェンジとして、まずは、
「若いとき以上に、自分自身に温かい言葉をかけること」
が今年の目標かな…。



(柴犬ゆめな日記)
少し前に、不思議でハッピーな3日間があった。

朝の散歩で「ひまわり」にいくと、暖かく美味しい香りの湯気で家中が包まれていて、
「さあ、ゆめちゃん。中にどうぞ…」
と招き入れられたの。
二階に上がると、テーブルの上には夢のようなごちそうが並んでいて、
「どうぞ召し上がれ…」
と食べたことがないような美味しいものが、次から次へと出てきたわ♪

まるで、「小公女セーラ」の魔法みたい。(セーラが屋根裏の自分のボロ部屋に帰る
と、ごちそう溢れるキラキラの部屋に変わってたって話よ♪)

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それだけじゃなく、いつもは出かけることのない
「お昼の散歩」にも連れてってもらったのよ。
出かけた先には、私のファンがたくさん集まってくれていて、
「鈴」や「太鼓」を鳴らして、
「かわいいゆめちゃん。会えてうれしいで~す♪」
って、大歓迎の宴を催してしてくれたわ(宴の名前は「初詣」だとか…)。

だから、私も、
「みなさ~ん。私のために、いつも応援をありがとう~~♪」
って、満面の笑顔でご挨拶したわ。

それから、知らないお家のお庭では、ケーキをごちそうになったの♪
(ドッグカフェっていうんですって)。

3日の間には、出かけない日もあったのだけど…。
いつもなら、自分のお家(ケージ)で留守番させられるのに、
この3日間はだけは、一日中暖かいリビングのコタツの中でぬくぬくまったり過ごせたの…♪

「うわあ…。姉たちは、ゆめちゃん喜ばせ隊の天使に生まれ変わったのねー!! 
これから毎日、「ひまわり」は天国に変わったんだわー♪」
って、満面の笑みでうきうきランランと、4日目も「ひまわり」に来たけれど…。

…あれ? 今日はいい匂いがしない…。

でも、でも、でもっ!!
きっと、きっと、リビングに行けば、ごちそうはあるはずっ…!!
ず、ず、ずぃっ…と、中に入ろうとしたら…。
無情な姉の声が!!

「ゆめちゃん、今日は「ひまわり」には上がりませんよ。お正月はおしまい。
今日から日常です。
天国のような幸せな日々は、また来年!
一年後に、また期待してねー」

『一年後』…なんて言葉、ゆめちゃん、知りません!
聞いたこともありません! わかりません!
ゆめちゃんの辞書には、『一年後』なんて言葉は、無いよっっ!

…その後、「ひまわり」から、あの暖かくて幸せで美味しい香りの湯気が
漂っていることは一度もない…。
あの天国のような日々はなんだったの?!

ああ、あの超幸せな日々よ、カムバーーーーック!!


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