災い転じて…
2016 / 05 / 05 ( Thu ) 研修医を終えたばかりの一時期、熊本の市内に住んでいたことがある。
だから、熊本地震発生直後は、当時世話になった人々のことを強く心に思い浮かべた。 ただ今回は、心配する気持ちよりも、信じる気持ちの方を強く感じた。 たぶん、新潟中越や東日本の地震の時、知人たちがとても逞しくその場を乗り切り、 状況を受け入れ、新しい人生を歩き出すチャンスに変えていっていた姿を たくさん見てきたからかもしれない。 当時、直接地震の影響を受けた人たちは、「苦しくて大変」という思いだけでなく、 「感動」や「幸福感」や「いろいろな人生の啓示」などもたくさん受け取ったそうだ。 そして、大変な出来事を大きな糧として、それぞれが人生を大きく動かしていった。 そしてまた、そうした人たちを支援することで、 やはり大きく人生が動かされた人もたくさんいた。 そんな人々の姿を通して痛感したのは、 「人々は歴史の中で、いろいろな形で幾多の壊滅的な打撃を受けながらも、 その度に支え合って、不死鳥のように甦ってきた」ということ。 人間の生きる力というのは本当に強い。 だから、きっと今回も、たくさんの人たちがこの出来事をきっかけに、大きく成長し 変化していくに違いない。 辛い出来事はなるべく避けたいと思うのが人心だ。 それでも、人は大変な出来事が起こってしまえば、それはそれで、あきらめて、 しぶしぶ嫌々ながらも受け入れ、それを礎にして、よりよい人生を築ける力を秘めている。 たくさんの人々が、災い転じて、大きな大きな福を掴めますように…。 ≪柴犬ゆめ菜日記≫ 私は雨の日の散歩が大っっ嫌い! なぜかっていうと、レインコートを着せられるから!! 「いやいやいやー!! レインコートなんて着ないもんーー!! だって、ロボットみたいに動けなくなるし、てるてる坊主みたいでイケてないんだもん!」 と逃げ回るけど、最終的につかまって着せられちゃうのよね…。 さらにさらに、足がびちょびちょに濡れるのもいや! だから、水たまりができる道はしっかり記憶していて、 ぜーーったいに、雨の日はそこを通らないのよっ。 ただし、雨の日にバックの中に入って、抱っこでお出かけするのだけは楽しいわ。 抱っこで、周りを見ると、見慣れたいつもの道も、違って見えるのよ。 空がすっごく近くなって、地面がずーーーっと遠くなるの! そして、今まで見えなかったものが、たくさん目に入ってくるのよ♪ 「ネコさんや子供たちより、私の方が背が高―――い、気持ちいーい♪ いろいろな人と目が合って、たーのしいー♪ わお! 車って、大きなタイヤだと思ってたけど、小さいお家みたいなのね! 桜や紫陽花やシャクナゲなんかのお花も、抱っこしてもらって初めて見えるのよ。 姉たちがよく、『お花がきれい』っていうけど、確かにきれい! 大発見がいーっぱい♪」 視点が変わると、今まで見ていた世界が、全く違った輝きで感じられるわ…♪ こういう楽しいことがあると、雨の日もス・テ・キ♪ |
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