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今ある幸せ
2016 / 06 / 05 ( Sun )
「レッド・ファミリー」という映画を見た。

あらすじは、
「北朝鮮の工作員たちが普通の家族を装って韓国に潜入。
反北朝鮮のレッテルを貼られた人々を密かに暗殺する使命を日々遂行していた。
しかし、暗殺対象になる人の中には、ごく普通の暮らしをしている夫婦や
小さな子供もたくさんいた。
さらに、平和で何気ない日常を生きる韓国の人々の姿を目の当たりにし、
工作員たちは心を大きく揺さぶられ、自分たちの生き方、人生への疑問を持ち始める。
そんな時、彼らにある過酷な命令が下されるのだが…」
という話。

北朝鮮事情がリアルに肌で感じられ、
「こういう状況なら、日本の拉致被害者問題がなかなか解決しないのも無理はない」
と、納得させられると同時に、今自分がどんなに幸せな環境で暮らしているのかを
あらためて痛感させられた。

私たちはごく当然のことのように、「こんな未来になったらいいなー」
「こんな生活をしたい」と夢を語り合う。
日々の暮らしの中に手に入れていないものがあったり、問題があったりすると、
「OOがあったら幸せなのに…」「こうなったら幸せなのに…」
と不満を漏らす。
実は、こうしたたわいもない会話ができることそのものが、
「平和でそれなりに満たされた日常」が約束されているからなのだと、
あらためて映画を見て実感した。

ところで…昔、医学生だった時のこと。
動物の解剖実習に先立ってラットを殺さなければならないことがあった。
教官から、「ラットの尻尾を持って、勢いよく机の角に頭を打ち付けて殺すように」
と指示されたものの、愛くるしい姿でちょこちょこ歩き回っている
無垢でかわいいラットの瞳を見ると、とてもそんな恐ろしいことはできず、
「人の命を助ける仕事に就くためとはいえ、
なぜ、生きている命を奪わなければならないのか!」
と怒りと悲しみで心がいっぱいになり、実習どころではなくなってしまったことがあった。

結局、同じグループの男子生徒が悪役を買って出てくれ、実習はできたものの、
辛い役目を他人に押し付けてしまった罪悪感にさいなまれ、
しばらくは毎晩のように「大量のラットに襲われて殺される」
というスプラッタ怪奇映画のような夢を見続けることになった。

日本も、ほんの少し前の時代には、命令されたら
嫌でも人殺しをしなければならない戦争時代があった。
現代でも、ペットブームの陰で、売れ残った子犬や子猫、
捨てられたペットを処分する仕事を生業とせざるを得ない人がいる。
また、食肉卸センターには、私たちが食用としている豚、鳥、牛の命を絶つという
汚れ仕事を引き受けてくれている人たちがいる。
そして、死刑があるということは、死刑宣告を言い渡す人、
実行する人がいるということでもある。

人生の中で、直接何かの命を絶たないで済むということは、
なんてありがたいことなのだろうか…。
ごくごくありふれた当たり前で平凡な日々を過ごせることは、どれほど恵まれていて
豊かで幸せなことなのだろうか…。

今、「あるのが当たり前」と思っている日々の暮らしの中に、
どれほどたくさんの恵みが満ち溢れているのかをあらためて考えさせられた。



≪柴犬ゆめ菜日記≫
最近、姉たちからよく、
「子犬の頃は、人見知りも犬見知りもせず、元気いっぱい、能天気だったのに、
大人になったら随分デリケートになったよね」
といわれる。

だって、
「きゃぴきゃぴした元気なギャル犬」とか、
「イケイケの軽いメンズ犬」とか、
「うるさい工事現場」って、大嫌いになっちゃったんだもん…。
それだけ、お知恵がついて、いろいろなことがわかって、賢くなったといって欲しいわ!

それに、メッチャ人見知りで、デリケートなのは姉たちだって同じでしょ!
同類の姉たちに、あれこれ言われたくないわ!

ところで、そんなデリケートな私の家の真裏では、現在、絶賛大工事中。
鉄筋の大きな家が建つらしいの。
大大大騒音の中、一人(一匹?)で留守番させられた日には、
怖くて気が狂いそうだったわ…。
お蔭ですっかり、お腹がピーになって、
ちょっとした物音でもビクビクするようになっちゃった…。
これがトラウマってヤツ?

私が、あんまり怖がって、ぐったりしちゃったものだから、
「ひまわり」に来院来客のない日は、姉たちと一緒に出勤できることになったの♪
ほんっっとに、助かった―!

地震の被災地の動物たちも心にトラウマができて、ちょっと揺れたり、
物が落ちただけでビクビクするようになったって聞くけど…。
その気持ち、わかるわー…!
しかも、被災地はどこに行っても揺れるから、逃げ場がないばかりか、
普段の暮らしよりもっと不便なのよね。

被災地でなくても、自宅以外に避難場所があるワンコなんてそうそういないでしょ?
そう考えると、私って、本当に幸せ者だわ…。

そればかりか、「ひまわり」の窓辺で留守番していると、いろいろな人たちが、
「わー、かわいいワンちゃんがいる―♪」
っていって、かまってくれるのよ。

普段散歩している時には、小さい子供連れのお母さんや
保育園児を連れた先生たちには避けられちゃうんだけど…。
ガラス越しだと、みんな安心してそばに来てくれるの♪

お蔭で、私は毎日ハッピールンルン♪
近所のみんなもハッピールンルン♪

これって、「災い転じて福となる」ってやつ?
ゆめちゃん、ずっと「ひまわり」の子になってもいいかも♪

(純「犬嫌いの人もいるかもしれないから、仕事の時はダメよ!」)
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