ひときわあでやか
2021 / 04 / 16 ( Fri ) 「コロナ前の普通の日常」のように、
「失って初めて、その存在のありがたさに気づくこと」 って、たくさんあるなあと、つくづく思う。 この春、さらにそれを痛感した。 近所の病院に、素晴らしい桜並木のトンネルがあったのだけれど…。 病院の経営母体が変わったためか、昨年、 まるで、針葉樹の並木のように、 バッサリ真っすぐツンツルテンに刈り上げられてしまった。 そのせいで、この春は桜のトンネルどころか、 申し訳程度にしか花が咲かず・・・。 並木道を通るたびに、 「こんなあられもない姿になっちゃって…。 痛くなかった? 可哀想に…」 とつぶやきまくってしまった。 たぶん、この近所の人たちは、私同様、知らず知らず、 あの桜にかなり心和まされていたんじゃないかしら…? ただ幸いなことに、この界隈には、他にも少し足を延ばせば、 徒歩圏内にいくつかステキな桜のお花見スポットがある。 特に、運河沿いの桜は、早咲きの桜に始まって、八重桜まで、 いろいろな種類の桜が少しずつずれて咲き、 菜の花、芝桜、つつじなど、他の花も合わせて咲いて圧巻! 遠出をしなくても、十分お花見が堪能できる。 「きっと、この運河での花見も実は、 当たり前の日常ではないのかもしれない。 諸行無常…。 何かが起こったら、失われてしまう可能性は すべてのものにある。 今あるこの幸せに、あらためてつくづく感謝だなあ…」 と思ったら、今まで以上に、桜や菜の花をはじめ、 普段は気にも留めない、道端の小さな花々までもが、 とても美しく、ひときわあでやかに感じられたこの春…。 大変な時って、案外、 大きな気づきがいっぱい得られる時でもあるわよね。 |
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