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お引っ越し
2012 / 02 / 22 ( Wed )
お嬢様犬ルナ子さま、ついに天国にお引っ越し。

いやー…。
最後の最後までスリルとサスペンスな怒涛の日々を送らせていただきました!

ほとんど食事が取れなくなって、死んだような顔色のまま、10日もがんばり、
毎日毎日、予想もつかない問題を起こすわ起こすわ…。
ペットシーツのビニール面を顔に巻きついて窒息しそうになるわ、
セロハンテープを足にグルグルに巻きつけて動けなくなるわ、
ガムテープで鼻を塞ぎそうになるわ、蟹のように泡吹いて倒れるわ、
顔や足が柵に挟まって押しても引いても抜けなくなるわ、
毎晩バタバタ暴れながら鳴きわめきまくるわ、
何度もフェイントで呼吸が止まりそうになるわ…etc。
とことんボロボロになるまでホスピスケアさせていただきました!

そのくせ、最後の日は、ペットボトルの湯たんぽに顎を乗せて、
気持ち良さそうにうとうと眠りながら過ごし、
「おしっこしたわよ、きれいに替えなさい!」
と要求した後、
「しばらく、抱っこしなさい!」
とあごで使われ、妹が抱っこ。

私が汚れものの洗濯にあたふたしている間に、ストンと呼吸が変わり
(専門用語でいう下顎呼吸)、あっけないくらい、あっという間に
妹の腕の中で天使に変わりました。

びっくりだったのは、昼と夜の違いはあるものの、
旅立った時間が母とほとんど同じだったこと。
しかも、葬儀に決まった日に、弟が偶然休みを取っていて、
ルナ子に会いに来てもらうことができました(ルナ子さまは、家族で一番弟が好き)。
本当に奇跡的な旅立ちのタイミングでした。

なので、妹と何度も、
「母が一番ベストなタイミングで迎えに来てくれたんだねー」
とうなずき合ったものです。

思えば、子犬の時から、本当に手がかかるワンコ…。
お蔭で、スッタモンダの15年の共同生活では、自分の中の負の部分と
とことん正面から向き合わせてもらい、
昇華し、受け入れる修行をさせてもらったように思います。
最後は、その総仕上げのような日々でした。

今回の看護で、私にとって何より心に残り、感謝を感じたのは妹の存在でした。

私と妹は、ルナ子さまに対する思い入れも、スタンスも全く違っていました。
全くスタンスの違う二人が介護に携わると、途中でひどい決裂を起こして、
介護が終わる頃には収拾のつかない関係になることが、介護の現場ではしょっちゅう…。

でも今回、そんな不幸は起こらず、むしろ、
「看取った直後の今は、『ものすごく大変なことを乗り越えた』
って気持ちでいっぱいだけど、きっと数年後には、
『誰かと一緒に、大変なことを、とことん協力し合い、支え合えって乗り越えられた経験は、
なかなかできない幸せな人生の出来事だったかも…』
と思える日が絶対くる!」
という気持ちになれたのは、妹のお蔭だった気がします。

心のスタンスにズレがあると、「孤独」や「寂しさ」が生まれ、
それを自分自身で引き受けられなくなるために、どうしても、
「相手が理解してくれない。分かり合えない。
相手と気持ちが一つにならない。私が、こんなに辛くて孤独で寂しいのは、この人のせい」
と相手のせいにし、なおかつ、ズレを見つめ続けて、
どんどん追い詰められた気分になってしまいがち…。
そのため、最後には関係がこじれるのでしょう。

でも、妹は私のスタンスを理解してくれ、自分自身の中に生じた
「スタンスのズレの孤独や寂しさ」は「スタンスが違うから仕方ないこと」と、
しっかり自分自身で引き受けてくれました。
そのお蔭で、逆にお互いのスタンスの違いを利用して、
それぞれが得意な看護…
私は、
「客観的かつ冷静に対処、介護した方がいい部分」
妹は、
「濃密かつ情緒的に対処、介護した方がいい部分」
を重点的に引き受けることで、絶妙なコンビーネーションの介護ができました。

ルナ子の介護を通して、心底、実体感できたのは、
「ああ、お互いの「違い」を「不幸」だと嘆くのではなく、「違い」を大切に尊重し、
「違うからこそ、足りない部分をサポートし合える」とうまく活用すると、
こんなにも素晴らしい時間が過ごせるんだ」
ということでした。
本当に、彼女と姉妹でよかったです。

それから…。

ルナ子の葬儀でお世話になったペット霊園「真了寺」さんの対応も、
本当にとてもとても素晴らしいものでした。
毎日たくさんの葬儀があると、どうしてもおざなりになりそうなのに、
スタッフは皆さん、とても暖かく、最大限の誠意でさりげなく寄り添い、
ルナ子に対しては、まるで「大切な宝物」を扱うように、終始接してくれました。

なかでも、お骨あげの時の、
「肩甲骨がきれいに残っているのは、天使になれたって証なんだそうですよ」
という言葉には、胸が詰まりました。

そんなこんなで、悲しいのだけれど、反面、
「ああ、なんて貴重で幸せな時間を過ごしているんだろう」
と思える不思議な時間を重ねられたことは、ルナ子が最後に残してくれた
最大の贈り物だったような気がします。

今頃は、私と妹の代わりに、母と先輩犬のカール兄さんをあごでこき使って、
天国の花畑でも案内させながら、楽しく駆け回っていることでしょう。

HPを通して、ルナ子を愛して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

 ※「柴犬ルナ子のひとりごと」も更新しました。

テーマ:老犬・高齢犬 - ジャンル:ペット

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