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見守るって大変
2007 / 12 / 05 ( Wed )
先日、弟の息子の初宮参りに参加した。

「この辺じゃ、みんなM天満宮に参拝する」という事前情報通り、M天満宮は七五三と初宮参りでものすごい人だかり。御祈祷は20分おきに、一回10組近く社殿に案内されるのだが、それでも参拝者は後を絶たない。
しかも、狭い境内で、写真撮影も済ませられるようにとの計らいか、なんと「神楽殿」が写真館になっていた!

 「え、えー!! 神楽殿なんて、神様に舞を奉納する神聖な場所で、写真撮影なんて、俗な商売をやっちゃうんだー?!」
と、超びっくり!

 さらに、写真館の人が、
「赤ちゃんを機嫌よくさせるためには、おむつをはずしたほうがいいのよっ!
さあ、おむつをはずしてっ!」
 と、この寒空の下でおむつはずしを強要したことにも「?!」
でも、それ以上にびっくりしたのは、赤ちゃんの気を引くために、神社の賽銭箱の上にぶら下がっている鈴も真っ青なくらいデカイ鈴が3つもついたガラガラを思いっきり鳴らして、耳がつんざけそうな大声で、
 「はいはいはいはい! よしよしよしよし!」
 とあやし始めたこと。…絶句!

案の定、超デリケートな性格のボクちゃんは、
「いやーーーーーーーー!!! やめてーーーーーーーーー!! うるさーーーーい!!」
と火がついたように泣く始末。

すると、写真館の人たちのジャラジャラハイハイよしよし攻撃はさらにヒートアップ!!!!
でも、パパとママはさせるがままだし、他のギャラリー全員も黙ったまま。
ついに見るに堪え切れなくなった私が、
「あのー。その子、とってもデリケートな子だから、音と他人にびっくりしているかも…。静かな方が…ママが抱っこした方が…」
と口を挟んだら、かえって火に油を注いでしまった。

「私たちは撮影のプロよ! 口を挟まないでよ! 泣きやまないのはたまたま寝起きだったからでしょ!」
と言わんばかりの勢いで、
「寝起きだったからねー!! 大丈夫よー!! よしよし…ジャラジャラジャラ」
とさらにさらにヒートアップ!!!
ボクちゃんも負けじと、「イヤーーーーーーーーー!!」ともっと大声で泣き叫ぶ…。

以前の私だったら、とっくの昔に、
「こんなに嫌がってるのになんでわかんないのよー!! それでもプロなの?! 」
とケンカを売ってるところだ。
でも、最近の私はずいぶん大人になった(ホント?!)。
「私の子なら写真はあきらめるけど、弟夫婦はどうしてもここで撮りたいんだよね。確かに、この子にとっては辛いことだけど、いつも私がかばってあげられるわけじゃなし。今後も、自力で親に訴えていかないといけないわけよね。この両親の元に生まれてきたってことは、こういう体験をすることを納得してるんだろうし…。
言うべきことは一応言った。でも今、ここにいるメンバーは誰も、私の真意を理解できなさそう…。
そうなると、見守ることに徹するしかないか…」
と、「がんばれー!! おばちゃまは応援しているぞー」と黙って、ボクちゃんの応援に徹することにした。

かくして写真屋さんと赤ちゃんのジャラジャラよしよしわんわん攻防戦は30分近く続いただろうか…(つ、辛い…)。
結局、あきらめて写真屋さんが写真を撮ることに集中して一瞬静かになった隙に、ボクちゃんはぴたりと泣きやんだ! (だから最初から言ったのに…笑)
でも、写真屋さんが欲を出して、「もっといい表情で」とまた、ジャラジャラを鳴らした途端に泣き叫び始めた(ほんっっとに、学習しないヤツ…笑)

でもでも、もっと驚いたのは、
「大変だったけれど、これも大人になるための試練よね。これで無事お宮参りも済んだから、きっと健康に育つわよ」
という言葉…。

いやあ…。健康になるどころか、神社に行って、厄をもらってきちゃうんじゃない? デリケートな子が、こんな苦難を何度も味わわされたら、引きこもりになっちゃうよと、商売柄、思ってしまった。

でも今回のことで、「普通の人」は、「生まれたばかりの赤ちゃんにもいろいろな性格があって、泣くことでちゃんと意思表明をしている」ってことが、本当に理解できないんだとつくづく思い知らされた。

ついでに、「みんな行くから」という現実がどういうことかを垣間見た気がする。
今回の「みんな行く」は「神社」だったけれど、これが「幼児教室」だったり、「小学校」「中学校」「高校」「大学」だったりするんだろう。
いやー…子供稼業も楽じゃない…。
これからもがんばって生きていけよー、ボクちゃん。
どうにもならなくなったら、おばちゃまに助けを求めるんだぞーー!

ところで、うちに帰ってきて、これこれしかじか…と事の次第を、今回不参加だった妹に話したら、
「おお! その状況で、写真屋とケンカしないで帰ってきたなんて、純子偉いじゃん!」
と褒められた!?
いかに、普段ケンカっ早いかってことよね(笑)。
まあでも、自分でもよく我慢して見守れたなあと思う。

でも、今回の体験で、
「もし、本当に守護霊さんっていうのがいるとしたら、本当に忍耐強くて偉いよなー」
なんてつくづく思った。
もし私が誰かの守護霊だったら、
「あー、バカバカ、またこの間と同じ失敗しちゃって…。せっかく、あの人がアドバイスしてくれたのに、「自分は関係ない」って思ってるからこうなるんじゃん! 
あーーー、またそんなことにハマる…。
…ったく、見てられないったら、ありゃしない…。もう、心臓に悪いから、あなたの守護霊はやめるー!」
とか言って、絶対ギャーギャー騒ぎそう…。

ちなみに、どうせ守護につくなら、やはり面白くて興味深くて、なおかつ、共鳴できる人がいいなあ…なんて思う。

そんな風に考えると、守護霊さんがいるとしたら、それって自助グループとか、仲良しグループみたいなもんかもね(見えないと、勝手にいろいろ想像できて楽しいわ)。
「この人、面白い人生生きてるわ。私も一度体験してみたかったのよね、こういう人生。それに、この人は私が生きていた時に失敗した課題にチャレンジするみたいだし、応援してもいいかも」
なんて、サッカーや野球の応援よろしく、後ろでヤジ飛ばしながらサポートしてるのかも…。

ちなみに、「自分の成長と共に、守護霊さんは交代する」なんて聞くと、一般ピープルはものすごく恐れ多いことが起こるような気がしてしまうけど、なんてことはない、自分の興味が変わったり、成長して学校が変わったりすれば、「仲良しグループ」も変わる…っていうのと、同じ感覚かもね。
あるいは、「監督が変わって、チームの雰囲気が変わったから、サポーターやーめた!」みたいな感覚?

そして、応援に飽きてくると、「やっぱり、私ももう一回生まれて、いろいろな体験を味わってみたーい!」とかいって、この世に生まれてきたりするのかもねー。
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