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確定申告のシーズン
2008 / 02 / 01 ( Fri )
 今年も確定申告の季節がやってきた。
 今年は下手すると、会計士さんから「ご家族の税金対策のために、扶養家族になられては…」と勧められかねない状況だ。とってもヤバイ!

 それというのも、私の中の「もう一人の私」が、
「えー。今は何となく講演会とかの外向きの仕事をしたくないのー!」
 と頑固に言い張っていたためだ。

 「もう一人の私」は相当曲者だ。
こいつが「何となくやりたくない」といい始めると、たった5分でできる仕事が何日も片付かない。逆に、彼女が「やりたいっ!」というと、24時間どころか、ずっと仕事に集中できるのだけれど…。
 さらに、なにより問題なのは「もう一人の私」が「何となくやりたくない」と言ったことを、「普通はやるべきだよ!」とべき論で無理矢理がんばると、自分も周りの人も悲惨な目に合うということだ。そして、結局最後には、
 「やっぱり、「もう一人の私」が正しかった…」
 と後悔することになる。
そういう苦い経験を、過去に私は何度となく繰り返してきた。
 なので、「もう一人の私」が「何となくやりたくない」と言いだしたときには、素直に従うことにしている。
 
 でもでもでもっ!
 外の仕事が減ったお蔭で、生活費は大幅激減!(「ひまわり」では、私の給料まで稼げない)
それに伴い、趣味、習い事、会食…などは、ほぼ全面ストップ!
今年は大学時代以来の「月一万円生活」に突入した。
 まあ、基本的に「引きこもり系&シンプル生活大好き」な人間なので、「家と職場だけの生活。買い物なし」は苦じゃないんだけど…。
 
それでもやはり、
「せっかくここまで舞える体を作ったのに、習い事をやめたら体がなまっちゃう! 友人たちは皆一生懸命練習して、どんどん前に進んでいるのに…。
それに、もし急にお金が必要になったらどうしよう!」
という焦りがないでもない。

ところが、「もう一人の私」はのほほんとしていて、
「大丈夫、大丈夫! お金が必要な時には、どこからかお金が入ってくるか、やりたくなる仕事が舞い込んでくるって! それに、今はじっとしていることが大事なんだってば!」
と私の不安なんて、一向にお構いなし。
 でもまあ確かに、この生活のお陰でいろいろな発見と体験はいっぱいあった。

 まず第一に、家事を丁寧にこなせるようになったこと。
余裕がない時は、「必要な家事をいかに手早く能率よくこなすか」しか頭になかった。でも、今では「家事を含め、生活のすべては「祈り」だな」と実感できる暮らし方が身に付きつつある。
 また、そうした「新しい習慣」が身に付くまでには、相当のエネルギーと心の余裕が必要だともわかった。仕事と趣味で全力を使いきっている時に、こういう新しい習慣を自力で身につけるのは難しかったと思う。

 また、私にとって「外向きの仕事」は、「人を指導する仕事」という意味合いが強い。でも、もし心の底から、
「人生の答えはその人自身の中にすべてある。共に生きるだけで、人は互いに支え合える」
と思えるなら、「誰かを指導する」必要は全くないと気づいた。むしろ、「指導」という仕事に携わることは、生き方の中で、
「そうはいっても、指導者がいないと前に進めないでしょう?」
と暗に相手に語りかけたことになってしまう。それでは、本末転倒だ。
だから、「もう一人の私」は「外の仕事はしたくない」とストップをかけたのかも…と今では思う。

 また、財政難で習い事をストップしたのもいい経験だった。お陰で、今まで習ったたくさんの舞踊を自由に組み合わせて、自分の体が一番気持ちいい体操を作り始めた。これがいろいろな発見があって、なかなか楽しい!
 「そっかー、「体の芯」と「宇宙の隅々」を深く意識して動けば動くほど、ゆっくりしか動けないんだー。
舞踊を習っている時に「ゆっくり動くのは大変」と思っていたけれど、「できるだけ意識を遠くまで伸ばそう」と思えば、自然に勝手にゆっくりになる。
また、「きれいな曲線を描こう」とするのは難しいけれど、「動きで優しさを表現したい!」と思えば、勝手にきれいな曲線になる!
形だけマネをしようとしていたから、うまくできなかったんだ!
どんなに形をマネしても、本物の「形の心」が理解できていなければ、本物を超えられないのは、そういうことだー」
 としみじみ実感する今日この頃。

 それに、既存の舞踊の枠に捉われずに、それぞれの一番いいところを取り入れて、心と体が感じるまま、その時の自分に一番合った動きを自由気ままに舞えるのは、素人ならではの特権だろう。
 
実は、子供の頃バレエを習いたかったけれど、「もう一人の私」と母が反対して、習えなかった。でも、バレエを習っていたら、多分私は他の舞踊は習わなかっただろう。
バレエを習えなかったおかげで、器械体操、バトントワリング、日舞、ベリーダンス、フラダンス、インド舞踊、バレエ、ヨガ、花架拳、中国舞踊…いろいろ経験できた。
 そしてなにより、お能とフラメンコに出会えたお陰で、人生最高の体験もできた。
 やっぱり、「もう一人の私」のいうことは正しかったなあ、としみじみ思う。

 思い返せば、「もう一人の私」は他にもいろいろなことを主張してきた。
「ひまわり」を開こうといったのも彼女。でも、開設当初は、毎月何十万もの赤字が積み重なって、「本当にやっていけるの?!」と思ったものだ。けれど、「もう一人の私」は「大丈夫、大丈夫!」といっていた。確かに、ちゃんとここまで続けられた。

医者になったのも、「もう一人の私」が「どうしても医者になれ!」といったからだ。私としては、本当は演劇をやりたかったのだけど…。
 でも、今ではこの道を歩いてよかったと思う。
 その理由の一つは、他人の生き方を見て、
「ああ、私が歩きたかった道を歩いてきた人がいる。この人のお陰で、「演劇の道を、一番いい形で歩いたらどうなったのか」を見ることができた」
と思ったからでもある。
同じ道を歩く人は二人もいらない。
そして、私はこの人生を歩いたからこそ、「他人の人生」を自分の人生のように感じる力を得られた。お陰で人の何百倍もの人生を楽しめた気がする。

 結局、「もう一人の私」の勧める道は、その時は理由がわからなくても、未来で必ず「これでよかった」と思える道だった。
 だから、「もう一人の私」が、「何となくこれはやりたくない」「どうしてもこうしたい」というなら、理由はわからなくても、まあ、その意見に従ってみるかと思う。

 ああ、でもっ…!
やっぱり確定申告は心配!
 結局、気弱な私…。
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