FC2ブログ
過去からのエール
2008 / 02 / 14 ( Thu )
 先週末、KKベストセラーの「家族ががんになったとき真っ先に読む本」が改訂され、ベスト新書「がんになったら真っ先に読む本」として新たに出版された。

 加筆修正作業をしていて、刻一刻と変わりつつある医療事情を痛感した。たぶん、今回修正した最新情報も五年後には古くなるに違いない。十年一昔とはよくいったもんだ。
 なので今回は、時代が移り変わってもあまり変わらないであろう部分に力を入れ、さらに病を患っているご本人が読んでも、心と体に優しい本を…というコンセプトで修正してみた。
 再版でこんなに修正することはまずないので、出版社の人たちは大変だったと思う。でも、お陰で随分「心優しい本」になってくれた気がする。本当によかった。

 また、久しぶりに本を読み直してみて、
「我ながら、よくこんな本を書いたよなー。今の私には絶対に書けない!」
 と痛感した。

 思い返せば、この本に限らず、私の本は自分で書いたというよりは、大きな流れで書かされた感が強い。
 私の場合、文章は天から勝手に降ってくるものをただ、書き留めるだけ…に近いものがある。特に、すごいスピードで言葉が降ってくるときには、パソコンの入力速度が追いつかなくて、
 「きゃー!! ともかく、早く入力していかないと、言葉が飛んで行っちゃう!!」
 と思うこともあるくらい…。

また、それぞれの本を書いている時期には、必ずその本にふさわしい人物との交流があり、ふさわしい出来事が次々と身の回りで起こる。
今思うと、「よくぞ、あの時期、こういうことが次々に起こったものだ。これなくして、この本の完成はあり得なかった」ということだらけだ。

どの本もその時期の私にしか書けないもの。そして、その時期の私しか持っていない「特有の波長」が紡ぎ込まれている。そして、その「特有の波長」こそが、本を必要とする読者にとって重要なのだろう。

確かに、今の私は過去の私よりできることがずっとずっとある。でも、
「あの時代の私にしかできないことがある」
と、今痛感する。たぶん、「過去の私」が本というアイテムを通して、今の人たちにパワーを送ってくれているんだなあと思う。思わず、「過去の私」とその時代に協力してくれたたくさんの人たちに、
「あの時がんばって、本という形にしてくれてありがとう! あなた方の心とエネルギーは、未来まで届いているよ! それは今の私にはできないこと。あの時のあなた方にしかできないことだったね! ありがとう」
と感謝の気持ちを届けたくなった。
18 : 52 : 23 | ひとりごと | page top↑
| ホーム |