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アリとキリギリス
2008 / 03 / 05 ( Wed )
 確定申告が無事終了。
 予想通り、扶養家族になってしまった…。
医者やってて扶養家族になるなんて、なかなかできることじゃない。ちょっと自慢できるって感じ?! ちなみに、おばさま友達に、
 「ついに、扶養家族になってしまいました」
 と話したら、
 「あら。家族の税金対策に貢献できたのね。それはよかったこと! 実際の生活面で、扶養になってるわけじゃないんでしょ? なら、いいじゃない。税金対策は重要よ!」
 とニッコリ笑顔で返して下さった。さすが、おばさま! なんて心強いお言葉!

ところで、会計事務所からの帰り道、同じく扶養家族になっている妹がこう呟いた。
「でもっ! 私、アリとキリギリスのアリにはなりたくないっ!
働くばかりで、何も遊ばず、楽しいことをしないうちに死んじゃったら、絶対後悔するもん!」
あんまり悲愴な声でキッパリ言うものだから、思わずマジな顔で答えた。
「え。違うよ。アリとキリギリスの話は、『ちゃんと働かないと、冬になってから困る。冬の分の食料を確保したアリは偉い』って話じゃなくて、『夏に遊び暮らしていても、周りにタカれる人がいれば、冬も生きていける』って話だよ」
二人で一瞬見つめ合ってから、大爆笑!

でも、商売柄いろいろな人を見てきたからこそ、断言できる!
生活保護、障害者年金などの社会保障はもとより、NPO団体や公共施設の保護を受けて住居をタダでゲットしたり、出会い系サイトやバーやクラブをうまく利用して安全な共同生活者やパトロンをゲットしたり…。お金がなくても、生活するすべがなくても、働かなくても、人間生きていこうと思ったら、生きていける! …と、たくさんの人々の突拍子もない生き方から、随分教わった。それに、
「世の中には案外、「困っている人に、親切にしたい」と思っている優しいアリさんはいっぱいいるんだなあ。いい世の中じゃん」
とも思う。
だから、へんなプライドは捨てて、
「なんてすばらしい優しいアリさんなんでしょう! あなたのおかげで助かりました!」
と、心から感謝できるキリギリスさんになれれば、童話のように、アリさんもキリギリスさんも幸せな冬を過ごせるってもんだ?!

…というのは、あまりにも極端な話だけど、アリとキリギリスの話も「事実」だけをみたら、「キリギリスは冬にアリからごちそうを分けてもらい、お礼に音楽を奏でた」というだけ。その「事実」をどう解釈するかは本人次第。

「キリギリスは、実は素晴らしい音楽家。夏の間は自給自足をしながら、音楽の自己鍛錬に励んでいる。冬になると、農繁期には忙しかったアリさんたちも余裕が出てくる。お金持ちのアリさんは、稼いだお金で音楽家のキリギリスさんを招待し、共に優雅で楽しい冬を過ごしている」
 と考えてもいいし、あるいは、
「アリさんは素晴らしいコレクター。夏の間に、びっくりするような食料を集めるのが大好き。「こんなもの見つけた! あ、あれも面白いかも!」と、ひたすら集めることそのものがものすごく楽しい。その結果、食べきれないほどの食料が溜まってしまい、もったいない。そこで、「うわー、すごいね。こんなものも集めたんだ!」と一緒に感動してくれる感動上手、感謝上手なキリギリスさんをいつも冬に招待する」
という考え方も…。

もっと現実的な解釈としては、
「必要以上にお金を溜めても、他人に使われてしまうだけ。子孫に美田を残さず! 稼いだものは、全部自分で使い切ることが大事!」
なんていうのもあり?!

要は、アリだろうが、キリギリスだろうが、自分らしく納得のいく生き方をして、どんな勝手な解釈でもいいから、自分なりに、
「私の人生、こういう意味があるから、これでいいの」
と言えればいいんだと思う。
アリとキリギリスの話も、この年になって、考え直してみると奥が深い?!

でも、妹曰く。
「そんなことを教えられた子供が、学校に行って『ママは、アリとキリギリスの話は解釈次第でいろいろ変わる、人生なんてそんなもんだって言ったもーん』とか言ったら、先生から超嫌われそうだよねー」
確かに!
でも、もしそれで子供が「学校の先生は、ママと違うことを言ったよ!」と言ってきたら、こう教えてやろう。
「大人だって間違うことがあるのよ。もしかすると、ママや先生の言ったこと、どっちも違ってるかもよー。
だから、たとえ、どんなに偉い人が何を言っても、あなたの人生にとって何が一番正しいかは、あなた自身が決めなさい! 」
きっと、子供はさらに学校で、先生がもっと困ることを言いだすに違いない!
それって、すっごく面白楽しいか

テーマ:モノの見方、考え方。 - ジャンル:心と身体

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